福祉
身体障害、知的障害の施設です。都筑インター近くの小高い丘の全体が施設になっています。
宿泊滞在施設と作業所併設のゆったりとした敷地に瀟洒な建物が並ぶ素敵なところでした。また、そこで働く方々のいきいきとした表情と障害者のかたがたののびのびしたリラックスした様子に以前に「女性のための政治スクール」の視察で訪れたニュージーランドの障害者と高齢者の複合施設と似たところがあるなというのが第一の感想です。
人物本位の運営体制にはうらやましく思いました。私も精神障害者のグループホームの運営のお手伝いをさせていただいていることから、支援を受ける側も支援する側も基本は人物に尽きるという思いがしているからです。
私が以前から疑問に思っていたことの一つに、公的機関(行政)の関わり方にここ数年変化があるということがあります。自立支援法ができ、利用者と事業者の契約関係のなかで公的な支援補助のあり方が変化してきていることです。事務処理に追われるのか、国の制度の利用に重きを置くのか、福祉現場への関わりが変わってきています。
福祉が措置からサービス支援(選択し契約する)に変わったことに一因があるのではとの見方もあります。措置がよかったというのではありませんが、公的な面でのかかわりが希薄になった・裁量権がなくなったため、責任を取らなくてよくなったのか、事業者への負担が大きくなった気がします。もちろん事業者の自由度は増した面もあるのですが・・・
障害者にとってどんな支援を受けるのか常に選択肢が多いほうがよいのは言うまでもありませんが、そのためにも大規模な経営体の施設から、小さな経営規模のところまで事業展開できる基盤を作っていくのが公的機関(行政)の役割ではないかと思うのです。
介護保険のように保険制度としていくのか、税金で賄っていくのか、政策の選択です。
障害者自立支援法はゆくゆくは介護保険法との統合を考えていたようですが、実際は難しいと思います。経済基盤が全くちがうのですから・・・障害者福祉事業はどのように展開しても利益を生む事業ではないのです。
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